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古代から大事にされてきた、ハワイのタロイモ

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    タロイモといっても、どんなものかすぐには浮かばないかもしれません。

     

    食材としては日本人にはあまりなじみのないタロイモですが、ハワイアンキルトやハワイの雑貨がお好きな方ならご存知でしょう。

    タロイモの葉はよくモチーフとして使われますね。

    ハワイ語では「カロ(kalo)」と呼ばれ、およそ西暦450年頃からハワイで食べられてきました。

    古代ハワイアンにとってはとても神聖な食べ物で、およそ300種類にも及ぶタロイモを栽培していたのだとか。

    現在でもおよそ80種のタロイモが栽培されています。

    栽培ものの方が野生のものより大きく育つため、それぞれの気候や土壌に適したものを栽培し、ハワイの人たちの主食として利用されてきました。

     

     

    高い栄養価を持つタロイモ

    タロイモ

     

    タロイモは、その根の部分(芋)だけでなく、葉や茎も食べられるので捨てるところがありません。

    葉や茎は生では食べられないので、ゆがいて食べます。茹でてから食べるとほうれん草に近い味なのだとか。

    日本では根の部分しか食べませんが、ハワイを始め、ポリネシアなど南の島々では、葉や茎が重要な野菜として無駄なく利用されています。

    芋は甘味がないので、茹でてからバターソテーなどにするのも美味しいそうです。

    芋をすりつぶして水を加えて練ったものを「ポイ(poi)」といい、ハワイの伝統的な主食の一つ。これは今でもスーパーなどで買うことが出来るものなんですよ。

    そのねっとり感は里芋に近いものですが、それもそのはず、タロイモはサトイモ科の植物。タロ(taro)は英名で和名が「サトイモ」なんです。

    ハワイなど熱帯地方で栽培されているものの方が、日本の物と比べると育つ気候が違うせいか、実が大きいですね。
     

    健康に役立つヌルヌル成分


    タロイモのヌルヌル成分はムチンといいます。

    ・血糖値やコレステロール値の上昇を抑える
    ・胃の粘膜を保護する
    などの働きがあります。

    タロイモは、ハワイの人たちにとって大事な栄養食としての役割を担ってきたのです。

     

     

     

    様々な食べ方で楽しまれているタロイモ

    タロイモ


    栄養価が高いので離乳食としても利用されますが、ビタミンやミネラルが豊富に含まれている上に消化も良いので、現地ではダイエットフードとしても人気だそうです。

    今ではタロイモを加工した食品も多く出回っており、ケーキなどのお菓子として食べたり、パンに塗るディップとして楽しむというものもあるそうですよ。

     

    • 羊羹
    • アイスクリーム
    • タロイモチップス
    • プリン

     

    など、実に多彩な使い方がされています。

     

     

    タロイモの神話


    タロイモがなぜハワイの人にとって神聖な植物なのか、それは自分たちがタロイモの子孫だという考えから来ています。

    ハワイの始祖神であるワケアとその娘であるホオ・オクラカニの間に男の子が出来ますが、残念ながら死産でした。

    その子を埋葬したところから生えてきたのがタロイモの芽。

     

    これがハワイで最初のタロイモとなりました。

    その後、2番目の息子であるハロアがハワイの人の祖先となったのですが、ハロアはタロイモを亡き兄と偲び、とても大切にしたそうです。

    ハワイの人にとっては、ハロアとタロイモは兄弟であり、自分たちの祖先に当たると考えているんですね。

    それほどまでに大事にされてきたタロイモですが、1883年に行われたカラカウア王の戴冠式では、タロイモの葉がデザインされた王冠が身につけられました。

    このような神聖さから、昔は女性がタロイモを栽培したり調理することは禁じられていたそうです。

     

     

     

     

    alohamau * ハワイの自然・神話 * 17:17 * comments(0) * -

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